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『2024年10・11月 2025年3・4・7月更新』製作にあたっての事を追記、
文章を整えました。
龍池望五雲 出典 清詩別裁集 繆日芑
去年の夏の製作で2021年の出品作品となります。
この作品は小篆、白文で制作しており、その出来栄えについては
「果たしてどうか」という思いもありますが、
自分なりに「きちっと」した仕上がりを基本として制作に臨みました。
詩の意味の一部である「水暖かく満ち、五色の雲を望む…」という
情景を心に描きながら、作者がどのような気持ちでこの詩を詠んだのか、
その背景にある風景を想像しつつ、意味を深く考えました。
実際にその瞬間に立ち会っていないため、作者ご本人の意図を完全に
理解することはできませんが、その情景に思いを馳せることで、
作品に深みを与えられたと感じています。
刻すにあたっては、これまで収集してきた多様な資料や、
諸先生方の作品を参考にさせていただきました。
それらの資料には多くの情報が詰まっており、
それが制作における判断基準となっています。
また、そうした資料を見ること自体が、私にとって大きな楽しみでもあります。
自分の作品の設計図に合わせて参考にする作品の一部・全体の構成をみたり
字の整えかた、隣接する枠との関係、対処など、
自分なりに参考にして部分的に影響されながら設計図の完成に進んで行きます。
真似すると言ったところ影響されてでしょうか模刻をする訳では無いのですが
配置とか、文字のバランスとか、つぶし方・欠けさせ方
線の切れ味なんかも見てと、強弱とか、見て参考にして徐々に完成に
持っていくのですが、思うようにうまくは行かない事の
方が多いですね!
設計図が出来たら次は彫るのですが、実際に石の面に字入れして次は
そこで刻していきます。
その中で前段で書いてきたことを実地にて鉄筆で刻し作っていきます。
巧く線は出せない時もありますが彫り進めていきます。
思わず、意図せず、良い感じが出たところはそのまま流し
その時は気付いてない場合がほぼ多々ありますが(笑)
押印してみて 調整を繰り返し 仕上げていきました。
自分の今の能力を使って そこまでしかないのですけどね(笑)
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