印刀を砥いでみる。自分が使う砥石の順番。

印刀を砥ぐには

印刀全般(ここでは全般とさせて頂きます)を砥ぐのは砥石を使うのですが、
(自分が使ってる印刀等での場合です)
自身、沢山の砥石を使ったわけではなく、高級な砥石をたくさん
持ってるわけでも無く、出来ればこの件は蓋をして、詳しい方のお話を
ほぉー、ほぉーと聞いておきたいことなんですが、一連の過去記事に写真を
載せたり少しお話もしてますので、
要するに使われる方が良く切れれば良いんですが、
しかし初めは上手く砥げないもので、手を砥いでしまって出血したりとかしましたが
慣れてくるにつれそれもなくなりました。※痛い思いをしました。(泣)
(印刀の場合特に仕上げ刀は先に近い方を持って砥ぎますので
手を砥ぐ確率は高いです。砥石に接地する面が遠い根元を持てば大丈夫なんですが)
それでも仕方ないのが持つ指で、金属を砥ぐので真っ黒になります。
下の方を持つので他の刃物とはちょっと違うかなです。

どんな砥石を使って、どうしているのか。

基本的に刃物を作るときに荒砥から中砥そして仕上砥石の順番を
印章の師匠に教えて頂いた訳なのですが、
使ってみてどういった用途なのかの理由が判ってきます。

まず先に基本的にでの事ですが、それは頭で覚えての事は理屈として、
工程は人それぞれで自身は三段階なのですが、経験上ひとまず辿り着いた順番で、
自分に合った形を作る際の事です。
操れる形をダイヤモンド砥石の#400か#1000番で
作ります。※この場合は形は刃先の角度です。※厚みとか
ここで大方の形を作ってしまいます。

次に焼結ダイヤモンド砥石#3000番で中砥としてバリバリなんかを
滑らかにします。※この表現がピタッと来るかなですが、
(この段階ではさっぱり切れません)印章彫刻用はかなり繊細です。
最後に本山砥石か人口砥石、いろんな所から刃物は手に入れてますので
物によって別けてますおり個別にそれぞれに個性があります。
一定してないと言う事です。
最終は仕上げの順番です。名倉は中砥から使ってます。

一度仕上げますと切れなくなってきたら仕上げ砥石だけをかけます。

慣れてくるので出来る事となるのですが、
それまでは試行錯誤して手が覚える感じです。
いちからしなくても大丈夫です。

・使ったけど、ちょっと違うのときは、
※しかし仕上げ刀の場合厚みが色々なので厚みを調整する時は必要で、
しんどいですが順番に工程を1からします。
※角度が変わった場合下し易い砥石に戻ってします場合によっては
いちからします。

鉄筆※篆刻用の時は仕上げ砥石だけの時もあり、
(自然系本山(ほんやま)セラミック等)
中砥で止める場合もあり、使用砥石は中砥ですが一応仕上げの部類なので
(焼結ダイヤモンド#3000)正しい表現かどうかですが、

仕上砥石を使用した場合初めは良く切れますのと
若干長持ちする気がしますが、砥ぐときは刃先が折れてしまった時などの
状況なので形を再構築することが多く、
当然時間かかりますので(手が疲れるので)様子見て調整してます。
自分の技能の問題かそう変わらないような気が現在してます。
その鉄筆の特徴の場合もあると考えます。

又、自分に合った形状角度を探して頂き一番操れる道具を
作れればと考え色々考えてやってます。

それで最終的に

自身の場合は荒砥がダイヤモンド砥石、中砥を焼結ダイヤモンド砥石
仕上げは自然砥石、本山、セラミック系砥石です。
ご参考に考えて頂ければヒントになるかもしれません。

自然砥石などそれぞれ個性が有るので何が合うか結構楽しみな部分も
ある反面、ものによってなんか違うなと感じることもあり、
又結構高価なものも有り使用の場合、予算の範囲で工夫は必要かなと思います。

これはあくまで私が経験した方法で、必ずほかの方も合うとは
限りません。
仕上砥石も柔らかい方が合う方も居ておられますし、
セラミック砥石でメチャメチャ調子良いという方もいらっしゃいます。

自分は仕上げ砥石は固い方が良いのですけど可能な範囲で
色々試して頂けたらの参考としてお話です。
セラミック系(鋳物で良いのかな)は柔めな方です。
刃の相性で変えてます。
試してみてこれは!これみたいな感じです。
感覚ですので科学的根拠は言えませんが、

実際に今まで試してきた事を書いてます。
印章彫刻で使うものも篆刻で使う鉄筆にも
経験で応用して使ってます。
普段は上記中砥からを軸に調整してます。

自身で使う道具ですので、愛情持って接して頂いて、
目減りはしますが、特徴を掴んで頂き使い倒すぐらいで、
色々楽しんでお手入れして頂ければ道具も本望と思います。
これぞ愛用品でしょう。

刃物を使うので、くれぐれもご注意頂き無用な怪我の無いよう
にして頂ければと考えます。

合成金属の場合は砥いでません。
比較的に安価なものが有りますので再購入してます。

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