2025、5　所属団体講習会　篆刻課題作品　２　

篆刻作品「眠雲聽泉」を刻して

当方所属団体講習会にて、2025年5月の課題として
「眠雲聽泉」を製作しました。
25ミリ角の青田石に、印泥は美麗を使用、

今回は古璽の文字群から、自分なりに字形を選び、
レイアウトを重視して構成しました。

普段の仕事とは異なるマインドで臨んだものの、

出来上がった作品を見て、これが今の自分の実力だと感じています。

朱文はやはり難易度が高く、今回もスカッとした線が出るようにと
念じながら刀を動かしました。
限られた時間の中で、これでヨシ！としようと、半ば思い切りにも
似た気持ちで提出に至りました。

この「眠雲聽泉」という言葉は、特定の作者がいるというよりも、

古くから中国の詩や文学に登場する言葉であるという事のようです。
※ご興味ある方は調べてみてください。

俗世から離れ、自然と一体になる境地を表す言葉だと知り、

深く感動しました。

この心境を表現したいと願いながら刻しましたが、
果たしてそれが作品に表れているかどうかは、
まだ自分では判断がつきません。
しかし、この言葉の持つ意味と向き合いながら刀を刻したことは、

自分にとって大きな学びとなりました。